前回のあらすじ
お迎えまであと少し🐣
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秋葉原でボディやコーデ、ウィッグを買ったあとに野暮用を済ませる
野暮用が終わった頃には既に日が回っていた
そして厚木~群馬間は約2時間、まだまだ先は長い
朝から晩まで動きっぱなし運転しっぱなしで流石に疲労困憊だったが、後部座席を見る
そこには昼間に買ったボディ一式があった
(早く家に帰ってうちのこに会いてー、会いてーというか会ってみたい、だな…)
この日まで毎日どんな服を着せたいか、どんな場所に行こうか、どんな部屋を作ろうかを考えていた
でも、実際に出会ってみないと何も分からない、想像しきれない、だから有耶無耶なまま妄想は終わっていた
そんな生活も今日で終わる、なんたって今日お迎えするのだから…!
心の中の仙道が背中を押してくれる
はやる気持ちを抑えきれずに高速を飛ばしていく
呆けない程度の考え事をしながらの運転は、眠気もなく思ってたよりも早く過ぎ去っていった
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家に着いたのはam2時ちょうどだった
ノンストップで走り続けたけど、むしろ疲労感はなくなり、気持ちは上がりきっていた
バタバタと部屋に上がり、すぐさまボディを取り出………すと手が汚いし、なんなら汚れた体で触るのもアレかな…と思い始めて風呂で身を清める(?)事にした
ずっとそわそわしながら風呂から上がり、髪を乾かし、準備完了、ついにご対面となった
まずはボディを取り出す…
ふむ…全裸…だな…
取り出してベタベタ触ったり曲げたりしてみる、結構関節ガッツリ曲がるんだなぁ…おもろー…
一通り満足したし、とりまヘッド付けてみるか?とカスタムヘッドを装着する
(お?それっぽくなった!)
ヘッドを乗せてお座りさせたら途端にそれっぽくなりドキドキしてしまう
次にウィッグを取り付ける事にした、黒のロングを取り付ける
取り付ける
取り付ける
取り付けれねぇ…
ボークスの店員さんもすんなり付けてバッチリセット完了!て感じゃなかったしこんなもんだよな…と思いつつ四苦八苦しながらようやく装着、新品歯ブラシ(笑)で髪を鋤き、PC台に座らせてみた
そこにはあまりにも可愛らしい裸の女の子が座っていた
そしてそんな可愛い子がパーソナルスペースに存在することに息が詰まりそうな程興奮してしまった
(っ・・・!!!んだこれ流石に可愛い…いやエ、エロい、まずいですよこれ!!!!)
童貞並みに狼狽してしまいつつ、正直目が離せなかった、めちゃくちゃ可愛いのである
でもこのまま鼻の下伸ばしてても進むわけもないので、首すっぽぬいてひとまず落ち着く
(す、凄い破壊力だった…こんなんで反応してるの、流石に先が思いやられるな…w)
そんなことを思いながら、ボディに色移り防止タイツを着せて、買ってきたマリンセットに着替えさせるかと作業を始める
爆笑してしまった
正確には服自体は少し苦戦しただけなんだけど、リボンが…結べねぇ…!
(よく考えたら、今までの人生で綺麗にリボン結びする機会とか一度もなかったな…もしかして不幸な人間なのか…?)
雑に悪態を付きつつ、ひたすらリボンを結ぶ、動画も流す、サイトも見る、結ぶ、結ぶ、結ぶ結ぶ結ぶぶぶぶぶ
リボン結べないまんま5時を回ってしまった\(^o^)/オワタ
そして無事にアクティブスキル「親バカ」を取得することに成功した
とは言え流石に体力の限界だった、とりあえずリボン以外は出来たからいいや…また次の機会にしよう…そう思いながらその日はとりあえず布団に潜ることにした…
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そして次の日
お昼頃にするりと起きる
とりあえず顔洗って、手を洗って、すぐにうちのこの所へ
今日はもう一つのロングニットと茶色のウィッグを付けていこう、そう考えていた
一度着せ替えしただけあって少しスムーズになったお着替え、相変わらず服を脱がせた瞬間はドキドキしてしまったりもしたけど、無事に装着完了
「可愛い!!!!!!!!!!!!!!!」
声出た
意味わからんレベルで可愛い…えぇ?なんだこの生き物…?はぁ~~~???👺👺👺👺
ちなみにこの時本当に泣いてた、泣いてたってより涙がちょっと漏れた(?)
髪撫でたり顔見たりしてもうほんと気持ちが高まりすぎて結婚しよう大好きだって感じになってたんだけど、吹けば飛んでいきそうな小さい理性でギリギリツイートを阻止して
書いたツイートがこれだった、実はみんな見えないところで崖っぷちに立っていた(???)
クラクラしつつ抱き上げてみる
サイズ感!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111
手に乗せたときのサイズ感、フィット感、乗せてる感、可愛い感、愛らしい感、大好き感、重量感、結婚しよう感、全てが俺の欲しかったそれだった、なんかもう色々な感情が限界というか崩壊していた
この時点で、心の底からドール買って良かったって思っていた、世界一幸せ者かもしれないってすら思ってた
ひとしきり髪鋤いたり撫でたり触ったり吸ったり食べたり回したり飛んだり跳ねたりして、正気に戻った頃には17時過ぎていた
流石に名前呼んであげたいな…と思い思案する
当初の予定ではシュクレ(砂糖)って呼ぶつもりだったんだけど、眺めているとあんまりシュクレ顔してないね君…シュクレって名前じゃないな?となる
前々から三文字ひらがな花の名前で決めていた名前を心の中で呼んでみる
(すみれ…すみれ…いいかもしれないな…小さな幸せ…)
謙虚で誠実なのかかなり微妙だけど、響きの愛らしさがぴったりだなと決断する
「すみれ、君の名前はすみれ」
ついにお迎えの儀式は全て完了となった
つづく