【17話】ドルおじを読んでドール沼に沈んでいくおっさんの日記

前回のあらすじ

 

✌️買うもの買えて大勝利✌️

 

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くろすけさんが振り回されて終わった以外はハッピーエンドとなったドルパアフター

 

その少し後に一通のメールが届いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んほおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

思ったより早かったけど、なんだかんだ2ヶ月近く待ったのか!うおおおお迎えに行くぞ行くぞ行くぞ!!!

 

師匠とお迎えいつ行くか相談し、6/3にお迎えすることとなった

 

 

テンション上がりすぎて草、お迎えするの俺だが???

 

 

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6/3当日

 

すみれもお出掛け行こうね~と支度してたらめちゃくちゃトラブル起こって、13時着の予定が14時着となってしまった

 

とは言えとりあえず無事に原宿に到着、すぐにいつものところへ向かった

 

裏路地のような所を歩いていると、くたびれた病院のようなマンションのような建物が見えた

 

師「建物見ると、あのビルの窓一つ一つに人生詰まってるって思って鬱になるんですよね」

俺「草、いやでも俺も同じなんよな、前にゴブさん家でケーキ持ち寄ってお祭りしたことあるじゃん」

師「ありましたねー」

俺「あんときケーキ買いに三軒茶屋を初めて歩いたんだけどさ、知らない土地歩くと路地裏とかに家一杯あって、ここで俺の知らない人達が俺の知らない人生歩いてんだなーって考えると鬱になる」

 

そんな明るい街原宿とはかけ離れた超陰キャ話で盛り上がって(?)ると見慣れた建物が見えた

 

 

🚪見慣れた窓🚪

 

とりあえず中に入り、嗜みとしてワンオフちゃんたちを眺めていく、相変わらず見目麗しい…

 

一通り眺めて満足したので、いざお迎えと下の階に降りる

 

下の階にいくと、いつもの人もいた

 

肯「いらっしゃいませ、ご用件はなんでしょうか?」

俺「フルチョのお迎えに来たんですけど~」

肯「あ、お待ちしておりました!こちらで少々お待ちくださいねー」パタパタパター

 

席に案内され、全肯定お姉さんは足早にバックヤードに入っていった

 

(流石にドキドキする…)

 

はっきり言う、正直不安しかなかった

自分でフルチョイスしたのは間違いないんだけど、右も左も分からない状態でのオーダーメイド、不安にならないはずがなかった

 

たぶんこの感覚は、フルチョしたことある人にしか伝わらなそうだけど、俺としては楽しみ以上に不安が強すぎてちょっと苦しい~~~ってなってた

 

きっとどんな子が来ても好きになる、その事も分かりきっているけど、不安を拭いきるほどではなかった

 

肯「お待たせしましたー、では一つ一つ順番に説明していきますね」

 

オーダーシートと照らし合わせながら、一つ一つ確認をしていく

ウィッグ、グラスアイ、小物、服…当然ではあるが、特にミスもなく同封されていた

 

そして最後に、ボディとヘッドの確認となった

既に箱が準備されており、中が見えないように包まれていた

 

肯「ではお待ちかねのご対面です、お客様自身があけてください…!」

 

そう言われ、恐る恐る包みを開封していく

 

そこには、お布団に横たわった「うちのこ」がいた

まだグラスアイが付いておらず、おハゲちゃんで、服も着ていない状態

でも一目で分かる、一目で確信した

 

(俺のフルチョイス、間違いなく大成功だ…!)

 

見るまでは不安だなんだと口にしていたが、もう完全に杞憂だった

真っ白な肌がとても美しく、69番ヘッドにアンニュイメイクが本当に映えていた

 

俺「うわぁ………!!」

 

思わず感嘆の声が漏れてしまう

 

肯「それでは、優しく抱っこしてあげてください」

俺「は、はい」

 

ゆっくり、優しく布団から持ち上げる

 

俺「うわ、凄い…重さ…!」

 

SDの重さに頭が麻痺し、心臓に深く深く刻み込まれていく

 

肯「ではこのまま、色々と確認をしていきますね」

 

それからはボディとヘッド、そしてメイクの確認を行っていく

確認が終わり、グラスアイ等の付け方も教わり、これで説明は終わりと告げられた

 

肯「それでは最後に、こちら、出生証明書になります。こちらに私がハンコを押しまして…完成になります!」

 

出生証明書とかあるの!?マジで徹底してんなー!と感心しながら話を聞いていく

 

肯「こちらの紙にはお客様のドールの情報が全て書いてあります。造形師やメイクアーティストの名前も書いております、こちらは必ず失くさないようお気を付けてください」

俺「分かりました」

師「………!?」

メイクアーティストの欄を見た師匠が反応してたが、とりあえずスルーしておく

 

肯「これで全て終了になります、セレモニーはいかがなさいますか?」

俺「まだ服を買ってないので、買ってあげてから連絡します」

肯「分かりました、お待ちしてますね」

俺「はい、今日はありがとうございました」

 

こうして無事にSDちゃんのお迎えイベントが終わった

実は名前も決まってるんだけど、一緒に過ごしてからゆっくり決めようかな、すみれもそうだったし

フルチョを申し込んでからもう2ヶ月経っていたことに驚きつつ、無事可愛い子をお迎え出来たことを喜び、原宿を後にするのであった

 

記念撮影

SDちゃん、これからよろしくやで

 

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師「さくまさん、ほんとに持ってますね」

俺「そうなの?まぁ確かにドール関係は全部上手くいってる感じはするw」

師「あまりこーゆーこと言うの良くないとは思うんですけど、SDのメイクアーティストって人気な人いるんですよ」

俺「へーそうなんだ、メイクアーティストの名前で反応してたからなんかあるんだろうなーとは思ってたけど」

師「そうなんですよ、ちなみにさくまさん家の子のメイクさん、マジのマジで人気な人です、超ラッキーですよ、実際めっちゃ可愛かったですもんね…」

俺「いやもうマジで可愛かった、じゃあその人にメイクして貰えてラッキーだったんや」

 

 

内心(そんなところまで人気とかあんのか…なるほど面白いな…)と思うさくまなのであった

 

つづく