【47話】ドルおじを読んでドール沼に沈んでいくおっさんの日記

前回のあらすじ

 

お盆の弾丸ドール旅行で20万吹っ飛んだ

 

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10月某日、おじさんはふと考えていた

 

(そういや香水、長らく付けなくなったな...🤔)

 

部屋に置いてある香水ビン、ここ数年中身が全く減っていない気がする

というか、たぶん気のせいではなくて30代になってから9年間、一度も香水使ってない(確信)

 

我が家にある香水は「ブドワール」「ピンクシュガー」「チョコラヴァーズ」という3種類なのだが、たぶん...全部15年前の香水...古すぎ...?

 

 

(丁度いい機会だし香水新調しつつ捨てるかぁ...使うか分からんけどまぁ使うってなってから買うの大変だしね)

 

そんな事を考えながらだらだら検索をし

 

ハッと気付く

 

「すみれ達にも香水、買うか」

 

買うのもいいけど、そういや「推し香水」とか流行ってなかったっけ、作るか?作るか

 

思い立ったが吉日、すぐにイツメンへと連絡をする

 

流石に前日予定組むのは吉日が過ぎた(?)ので、素直に後日予約を取り、3人で突撃するのであった

 

 

 

 

 

 

 

~~~

 

調香当日、入谷へと向かう

今回予約したお店は「FOUGÈRES FRAGRANCE」さんというお店

https://fougeres-fragrance.jp/

 

調香体験、一体何が起こるのだろうか...楽しみすぎて早く東京着いちまったぜ...ふぅ...

 

 

 

 

 

ほな、いただきます^^

 

 

 

 

 

お茶してたら遅刻した(バカ)

 

☕でデトックス(?)した俺と師匠、気持ちを高めていたとんかつの3人でいざ調香のお店にIN

 

ガチャッ

 

むわぁ...❤

 

店内はバチくそ香水の香りが広がっており、これもうダメな人ダメなのでは?と思ってしまったw

 

F「いらっしゃいませ^^」

 

店員さんがビシッと決まった服装でお出迎えしてくれる、陽キャって感じだ

 

F「それでは皆様、こちらにお座りください^^」

 

奥のテーブルへと案内され、紙とペン、そして珈琲豆を渡される、鼻がバカになったら珈琲豆を嗅ぐとクリアになるらしい

 

F「では、こちらの紙に香りのイメージなどを書いてください、箇条書きでも大丈夫です。そのイメージを軸とし、選んでいただいた香りと合わせてご提案させていただきます^^」

 

軸か~、それなら当然これだな!とカリカリ書いていく

 

 

我ながら字汚すぎてワロタ、これでも習字教室に3年通ってたはずなのに...

ちなみに師匠ととんかつはうちのこではなく、FFの自キャラ香水を作る事にしていた

そして店員さんには概念香水だとは一言も伝えていない、いつ話そうかな...w

 

F「では、香水のお名前もご記入ください、その名前とイメージに合わせて調香していきます^^」

 

師匠【ディバインベイル】

とん【イクィリブリウム】

 

 

俺「その名前何ぞ?」

と「FFの技名」

俺「なるほどねw」

 

当然ぼくちんが付ける香水の名前は...

これ🐰🕺

 

と「ふふっw」

俺「なにわろてんねん」

 

F「では裏面をご覧下さい、各ノーツから10種類ほど、好きな香りを選んで頂きます」

 

裏返すと100種類の香料がずらりと並んでいた

 

俺「うお、めっちゃ多い」

師「これって多い感じなんですか?」

F「いえ、これはーまぁ少ないですね、あくまで体験のためにこの数になってます^^」

と「これで少ないんだぁ…」

F「そうですねー、大体香料等は4000種類は超えてますかね^^」

皆「多すぎ????」

 

豆知識を教えて貰いつつ、香料の小瓶が並べられていく

 

小瓶がシンプルに可愛い

 

F「では、お一人ずつトップ、ミドル、ラストを嗅いでいき、好きな香りにチェックを入れていってください^^」

 

下準備が終わり、ついに調香開始となった

瓶を開け、鼻に近づけ瓶をフリフリして香りを確認する...千差万別の香りが鼻を襲ってくる

 

(や、でも思ってたよりキツイ匂いが少ないから鼻がバカになる~とかはないんだな...面白い...フリフリクンクン)

 

1つ1つ丁寧に匂いを嗅いでいき、うんうん悩みながらチェックを入れていく

 

ちなみに3人のイメージは以下の感じになっている

俺    →甘くやわらかな香り

師    →砂漠のようなカラッとした香り

とん→ウッド感のある香り

 

都度都度店員さんが豆知識を差し込んできてくれて、それも考慮して香りを選び、いい具合に欄が埋められていく

ノーツが1つ埋まると、選んだ香りとイメージが合うか、もしくは合わせられるかを相談して次のノーツへ移動する

 

F「師匠さんは、砂漠のような感じとの事ですが...ドライな感じでよろしいですか?」

師「はい、そんな感じです」

F「なるほど...ですが、選んで貰った香りがウッド感の強い香りばかりなんですよねぇ...うーん...^^;」

師「好きな香りばっか選ぶとウッドな感じになってしまう...でもウッド感はいらなくてぇ...」

 

師匠はイメージと選択した香料がかけ離れていて、めちゃくちゃ迷惑かけていて面白かった

 

F「とんかつさんは、これとこれは非常に相性がいいのでおすすめです、あとは僕個人の感想ではありますが、こちらを差し込んで貰えると繋がりがよくなって非常に良くなると思います^^」

と「あ、じゃあそれでお願いします」

 

とんかつくんはプラスαを提示してもらい、香りをまとめる感じになっていた

 

F「さくまさんは、イメージと香料がマッチしていますので、基本的には選んで頂いた香料で行きましょう^^」

俺「分かりました~」

師「優等生か?」

俺「師匠は迷惑掛けすぎなんだよなぁ(^o^)」

 

 

 

わちゃわちゃとしながらも、無事に3人とも香料選択が完了する

 

F「決まった香料を表に記入してください、それの割合を伝えますので、それも隣に記入をお願いします^^」

皆「はーい🙋🙋🙋」

字が汚い

 

元々選んでいないけど追加した「イソイースーパー」等は、香りを飛散させる役割を担うとかなんとか、現存する香水にはほとんど入ってるらしい

 

F「それでは、こちらにあります香料から、お客様自身に割合通り作っていただきます」

店員さんから手袋とおちょこ(?)とデジタルスケールを受け取り、可愛い瓶に入っている香料をスポイトで混ぜていく

 

 

俺「これ多く入ったりしたらどうなるんですか?」

F「その場合は、その香りが少し強くなってしまうので気を付けてくださいね^^」

俺「なるほどなるh...あっ」

 

いきなり零した\(^o^)/

 

俺「すいません零しました(^o^)」

と「お前~???」

F「後で拭くので大丈夫ですよ^^」

俺「良かった~(^o^)」

 

意外とドンピシャで入れるのが難しく、微妙な誤差を生みつつなんとか調合完了する

 

 

師「なんかとんかつの香水黄色くない?」

俺「ほんまや、俺の真っ白なのに」

と「師匠のも黄色くない?」

F「香料にはじめから付いている色素で若干色味が変わったりします^^」

俺「へ~~~、じゃあバイオレットいっぱい入れたら紫になったりします?」

F「バイオレットは元々紫の色素がある訳では無いのでなりませんねぇ^^」

俺「え、そーなんだ...」

F「他の花たちも色通りの色素を持つ香料はほとんどないです、基本ならないと思って問題ないです。ピンクとか綺麗な色がある香水は色を追加しています^^」

 

 

そんな雑談をしながらも、店員さんはせっせと瓶に香水を入れてくれており、気付けば可愛くてオシャレな香水瓶が目の前に置かれていた

 

 

F「お疲れ様でした、こちらがオリジナル香水になります。ラベルの後ろには今回調香した成分が全て記載されております^^」

俺「ほんまや!へー凄いw」

F「データも残っているので、もし追加注文の際はご連絡ください^^」

と「マジか、へー」

F「ちなみに、他のお客様で60回ほどリピートしていただいている方もいらっしゃいます^^」

皆「60???????」

 

もしかして香水飲んでる?

そんなこんなで、3人とも無事に香水が出来上がったのだった

 

F「最後に、こちらの紙に香水を吹きかけますので、ご確認をどうぞ^^」シュシュッ

 

すみれの香水を吹きかけたリトマス紙みたいな紙を受け取り、軽く嗅いでみる

 

ふわぁ...❤🐰

 

俺「わっ!めっちゃ甘くていい匂い!」

と「どれどれ...ほんまや、甘い」

師「えーめっちゃいい匂い」

 

これがすみれの香水...すみれッ・・・!!!

 

F「こちらの香水、もし良けれぼ2週間~1ヶ月ほど置いて置くことをおすすめします。1ヶ月熟成させることで分子が混ざり結合し、自然と繋がった匂いになります、それで完成になります^^」

俺「なるほど、今嗅いだ匂いより良くなるって感じなんですか?」

F「そうですね、今のままでも香水として使えますが、トップからミドル、そしてラストへと自然に変化していくようになります、あとラストの匂いが上がってきて強くなるのも特徴です^^」

皆「へー(よく分からん)」

 

とりあえず1ヶ月置いとこ^0^

 

F「それでは一先ずこれで終了になります、あとはお店にある商品気になったものとかありますか?」

師「ガチャ、したいです」

 

そう、お店に入る時俺も目に入っていた、当然ガチャ狂いの師匠は飛びつく

 

F「こちらのガチャ、僕が集めた面白い香水になるのでおすすめです、ストーリー性のあるものを集めました^^」

皆「えっ!お兄さん集めたってことは店長さんだったの!?」←失礼千万

F「^^」

 

とりあえずガチャをしてみる

 

ガチャガチャッコロンッ

 

F「こちらは有名な香水から選ばせてもらいました、HERMESのナイルの庭になります。ナイルの庭はHERMESの庭シリーズの中でももっとも人気があり.........」

 

ペチャクチャペチャクチャwwwww

 

めちゃくちゃ語るじゃん!てくらい面白い知識や歴史を教えて貰った、いやこれ普通に勉強になるし面白いw

 

縁もたけなわ、気付けば軽く時間が過ぎ去っていた

 

俺「今日はありがとうございました、調香体験もめちゃくちゃ楽しかったですし、ガチャも面白かったです」

F「そう言っていただければ嬉しいです、また機会がありましたらよろしくお願いいたします、香水のリピートもご連絡ください^^」

師「またよろしくお願いします~」

と「どうも~」

 

ガチャッバタンッ

 

俺「ふぅ~、いやめちゃくちゃ面白かったね!すみれ香水も出来たしマジ満足」

師「錬金術の実績も解除出来たし、自分が好きな匂いの確認も出来たので良かったです」

と「シンプル楽しかったな~」

 

こうして無事に調香体験を終え、満足の帰宅となった

...が、結局お店の人に「うちのこ香水」であるとは一言も告げずに帰ったのであった←

 

俺「絶対さ、師匠の香水の選別してる時内心なんやねん!!てなってたよね」

と「好きな匂いで香水つくれやってなってそう」

師「^^」

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃっかり香水匂わせすみれ🐰🚀

 

つづく