【30話】ドルおじを読んでドール沼に沈んでいくおっさんの日記

前回のあらすじ

 

すみれがいつも履いてたブーツ...!!🥾🥾🥾(ないはずの思ひ出)

 

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⚠️注意⚠️

すみれのおハゲちゃん写真あるのでご注意ください✨👴🏻✨

 

 

さて、今回は約1年前へと遡ります🐰🚀

 

 

それは9月9日、すみれの支度をしようと考えていた昼の出来事────

 

その日はゆったりとお昼前に起きた

 

俺「今日はtennさん行く日だからすみれの支度しないとな~~~~~1週間ぶりにご対面やな!」

 

先週(9/2)にすみれとお出掛けした時に白い服を着せて色移りの心配がなかったので、1週間ほどローゼンメイデンのトランクに寝てもらっていた

 

 

tennさんでお楽しみだった9/2のすみれ🐰📱

 

先週は師匠達みんなとtennさん行ったので、今日はすみれと2人でお出掛けしたいなーと予約をしていたのである

 

俺「今週はどんな服着せようかな~~~そろそろ夏も終わるしチェスマジさんのワンピでサマーしちゃおうかな!!?」

 

ブヒブヒしながらトランクを開け、中からすみれ取り出す

 

俺「ん"ん"ん"ん"ん"ん"!!すみれはいつ見ても可愛い"い"い"!!!!!」

 

ブヒブヒ🐷ブヒブヒ🐷しながら髪を整え撫でようとする、その時違和感に気付いた

 

すみれの鼻の隣が黒ずんでいた

 

 

(写真だと分かりにくいけど、生で見るとくっきり黒くなっている)

 

俺「あれ~汚れ付いちゃったのかな...ティッシュ濡らして吹くか、ごめんね~~~」

 

すみれをスタンドに立たせ、直ぐにティッシュで拭き取る

 

 

 

が、取れない

 

 

 

俺「え???」

 

事の重大さに気付き始める

 

俺(え?あれ?まさかこれ"ヤバい"やつ?)

 

とりあえず濡らしたティッシュでひたすらコシコシしてみる、汚れは落ちない

 

俺(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい、マジでヤバい!!!!)

 

半分パニックになりながら「ボディの汚れにはメラニンスポンジ」みたいな事をTwitterで読んだなと思い出す

※絶対!絶対絶対絶対!!!メラニンスポンジでうちのこの顔をコシコシしないでください!!!!

 

俺「そうだメラニンスポンジ...!いやでも本当に大丈夫なのか?いやほんとに?少し擦ってみるか?いやほんとに?ほんと??メイク落ちません???いやでもメイクない部分だし????」

 

頭がぐるぐるしながら、藁にもすがる思いでめちゃくちゃ慎重にピンセットでほんの少しだけ擦る

 

 

全く落ちない

 

 

 

何これどーゆー事?意味わからないんだけどなんでなんでなんで???何かがメイクとニス貫通して染み込んでるってこと???メラニンスポンジて削りでしょ??????

 

もうどうすればいいのか分からず、藁にもすがる思いでTwitterで助けを求める

 

 

夢魅さん...!!!!!

 

早速洗剤綿棒作戦を決行してみる

 

 

 

 

 

 

汚れは落ちなかった

 

 

 

 

 

 

もう椅子にもたれ掛かり、無意味な後悔をする事しか出来なかった

 

 

なんで???

どこで???

いつ???

どーやって???

すぐにトランクから出せば防げたのか???

食べてる時に油が跳ねた???

 

負の思考とたらればで頭が掻き回される、吐き気が止まらない

 

 

 

気を付けていたはずだった

特に顔はかけがえの無い部分だと教えられていたから気を付けていた

 

はずだったんだ

 

でも現実、すみれの顔に傷がついた

 

顔を覆い天を仰いだ

信じられない、というか信じたくなかった

この世にこんな悲しいな事があっていいのだろうか

 

 

すみれのおでこにおでこを合わせる

 

俺「ごめん...すみれごめん...」

 

口に出したら涙が止まらなかった

 

 

 

~~~

 

 

涙が止まり、体が動くまで1時間以上かかった

現実を叩きつけられるのが怖くて、机にいるすみれを見ることが出来ない

 

心も体も重い状態でtennさんに電話をかける

 

店「はいbistria BAR tennです」

俺「すいません、予約したさくまです...」

店「あーはい、どうしました?」

俺「申し訳ないんですが、今日の予約をキャンセル可能ですか...?すみれの顔に傷が付いてしまって...動く気力がなくて...すいません...」

店「あー...わかりました、大丈夫ですよ!お大事にしてくださいね」

俺「ほんとすみません...またよろしくお願いします...」

 

電話を切り、スマホをぶん投げる

とてもじゃないけど、何かする気力が欠片も湧かなかった

 

(とりあえず寝てリセットしないと...現実逃避しなきゃ...心が壊れる...)

 

着ていた服も全部脱ぎ捨て全裸で布団に飛び込み眠りにつく

 

 

 

...が、眠気がこないまま30分くらい布団でうだうだする

おかげで心も頭も冷静になり始める

 

 

 

(このまま寝てていいんだろうか?)

 

悔しくて、情けなくて、悲しくて、耐えられない出来事かもしれないけど...このままでいいんだろうか?

 

はっと気付く

 

そう、このままじゃ駄目

このままだと今日この日がすみれとの悲しい思い出になってしまう

俺の不手際ですみれに傷付けてしまったけど、それも含めてうちのこ、すみれの個性、何をそこまで気にする必要があるんだろうか

 

心がプラスになると気力が湧いてくる

そうだ、これは戒め、次は絶対傷付けない、なんなら傷付いてもすみれはすみれ、可愛いすみれじゃん

 

ぶん投げたスマホを手に取り、すぐに電話を掛ける

 

店「はい、bistria BAR tennです」

俺「すいませんさくまです!さっきキャンセルしたんですけどやっぱ行っていいですか?」

店「はい大丈夫ですけど、その、大丈夫ですか?」

俺「はい、このままだと悲しい思い出の1日になっちゃうので、すみれとtennさんで素敵な1日にするため行きますw」

店「わかりました、じゃあお待ちしてますねw」

 

電話を切り、すぐにすみれに近付く

 

顔を見るとやっぱり鼻の横に黒い汚れ傷がある...でもすみれは超可愛い、何も問題ない

 

俺「よーしすみれ、支度して一緒にtennさん行くか!!」

 

すみれの身支度を済ませ、tennさんへと車を走らせた

 

 

 

tennさんに到着してからは、いつもの様にすみれと一緒に美味しい料理に舌鼓を打ち、写真を撮り、素敵な時間を過ごさせてもらった

本当に布団で現実逃避してなくてよかった、悲しい思い出も素敵で笑顔な思い出の日に変えることが出来た

 

傷を付けてしまった...その事実は本当に悲しくて、悔やみきれない出来事だった

でも、どんな大きい傷があってもすみれはすみれ、大切で愛しいうちのこ

そんな当たり前の事にすぐ気付けなかったのはやはり人間としてまだまだだなぁ...なんて苦笑してしまう

 

 

 

これからはもっと気を付けて行くけど、もう大丈夫だよね

 

 

つづく