ドルおじを読んでドール沼に沈んでいくおっさんの日記 その4

ちょっと長いかも

 

前回のあらすじ

 

運命の歯車が、周り…出さない…!

 

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一通り秋葉原ボークスを堪能して、そのままラジ館を降りつつ色んなお店を眺めていく

 

海外ドールから中古のドール、なんか良く分からないバービー人形みたいなやつとか人外物とかとか…

 

今まで意識しなかったから知らなかった、こんなに七色のドールが存在したのか

基本的に知らないコンテンツの入り始めほど面白いことはない、何もかも新鮮で景色が本当に良い

 

この辺りでドールにハマるかハマらないかは置いといて、一通りの満足感を感じてしまっていた

 

そして同時に、軽い諦念も感じていた

 

ドールならここ!と思っていたボークスを覗いても感情の上振れは感じない、反応はこの程度、足りていない、運命と呼ぶにはあまりにも

 

そして、ドールを見ながら考えるのはうちの娘のきちゃんの事、結局何も決断出来ていない

 

優柔不断な性格ではない…つもりでは、いる

 

けれど、運命のドールという都合のいい存在が現れてくれる事を願ってるだけの状態だとようやく気付き、ご都合過ぎて内心苦笑する

まだ都合のいい夢を見れるかもしれないお店が原宿にある、そこはちょっと気にはなるけど、今日は潮時かな…

 

(まぁ歩き疲れたし、きっとみんなも飽きた頃だろう…このまま終わりでもいいかもな…)

 

時計を見る、15時過ぎくらい、まぁお茶して帰るのも悪くないやろ…

 

 

 

 

 

 

 

師匠「じゃあ原宿行きますか^^」

 

 

 

 

 

俺「え、行っていいなら行きたい、けど」

師「じゃあ行きますか^^」

ご「じゃあ美容室いくから夜合流でいい?」

師「じゃあ夜秋葉で最後にDOLK見てご飯にしますか」

ご「オッケー」

と「行こっか」

 

(こいつら優しいかよ~~~~)

 

…いや、優しいのは間違いないけどよく考えたらオタクは沼落とすとき全力出すよな…と一人で納得して原宿へと向かうのであった

 

 

 

~~~

 

原宿駅から10分程歩いた頃…

 

俺「お店どこー?早くー(ぶん投げ」

と「お前らも探せー???」

師「ドールは宗教なんできっと宗教団体みたいな見た目ですよ(過激派)」

 

 

 

 

 

マジで"それっぽい"建物でわろた

たぶん一人で見付けたら「うわー綺麗な建物、素敵だなー」と素で思ったんだろうけど、誰かさんのせいでそれっぽく見えてしまった

特に尻込みとかもないので入る

…つもりだったんだけど、雰囲気良すぎて一人でめちゃくちゃドキドキして立ち止まってしまった

 

どことなく異空間を思わせる、入ったら戻れなくなりそうな雰囲気

これを見れたなら原宿来て正解だったな、そんなことをささやかに感じつつ、ちょっとだけ意を決して入る…

 

 

…めちゃくちゃ雰囲気いい…最高じゃん…

興奮しすぎて写真撮ってなくてごめんなさいなんだけど、店内は天使の国そのもの、美しいがそこにあった

 

入って右手にドール達が飾られている、いや、それはもうただのドールじゃなく生きている何かのような空気すらあった

バレンタインフェア?だったのか分からないけど、赤を基調とした美しい服を来た美男美女がお出迎えしてくれた

 

俺「すごい…」

 

勝手に言葉が出てしまった、雰囲気が秋葉で見たお店とは一線を画していた

 

どれもこれも美しい、すげぇ…

ふらふらと店内のドール達を眺めていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運命と言える程の引力は感じなかった。感じたことないから分からないけど、運命ならもっと引き込まれる気がする

 

でも足が止まった、今日初めて足が止まってしまった

 

最初は服しか見ていなかった、元々ヴィヴィアンウエストウッドが好きな人種だから服が好みだな…程度の感想で移動しようとした

そして顔を見た時、動けなくなってしまった

 

そこで出た感想が「可愛い」だった

 

自分で「可愛い」と思った感情に困惑し、整理が付かないままずっと彼女を凝視してしまった

 

俺「……べっぴんさん…めっちゃべっぴんさん…めっちゃべっぴんさんじゃん……」

 

botかな?

 

師「この子可愛いですよねー、さくまさんに向いてる気がします」

 

(師匠まさか俺の好みまで把握してるの?キレそ~)

一瞬そんなことを思ったけど、彼女を見ることの方が大切ですぐに感情を追い払った

 

俺「…もしこの子欲しいってなったらお迎え出来るの?」

師「この子はドルスポにあったワンオフと一緒で世界で一つだけのドールなんで、抽選です」

俺「…抽選???」

師「欲しい子の番号を書いて、抽選箱に入れるんです、受かったら買えます」

俺「えぇ…?無理じゃね???」

師「厳しいですけど、欲しいなら抽選ですねー」

 

いやエグいな…これ運命感じたらヤバくね?と内心で思ってたらバレたのか「だからワンオフに運命感じて死ぬほど欲しいってなったら…大変ですねw」と教えられた、まぁそうなるわな…w

 

ワンオフである以上この場で手に入らない、それなら今現在迷いが強い俺に出来ることはないだろう、そう思い素直に手を引くことにした

服はどうしようもないけど、お化粧だったりはフルチョで挽回可能だと教わり安心したのも手を引いた理由だ

 

お迎えするなら彼女のような可愛い素敵なドールにしよう、そう心に誓った

 

いい出会いだったから記念に写真撮ろうかな

 

………全然可愛く撮れないが?なんだこれ?

 

そこで気付く

 

(あ、これもしかして、可愛く撮るならカメラ、必要です?)

 

知らぬ間に沼と沼が繋がっていたことに震えてしまう、誰かからお古もらお…←

 

そのあとはゆったり店内を見て周り、満足して帰路に着き、秋葉でお酒を飲んで解散となった

 

ドルおじのスターレットちゃんみたいに運命は感じることが出来なかったけど、SDを可愛いと感じることが出来るほどドールへの抵抗が減っていた事を考えると、とてもいい休日になったんだなと嬉しくなった

うちの娘問題も解決とは言わないけど、あんなに惹き付けられるならあまり気にしないのが吉なのだなと落とし所も見えてきた

 

SD買うならフルチョで彼女みたいな子をお迎えしたいな…そんなことを思いながら、気付けば眠りについていた

 

つづく